脳梗塞は脳血管疾患の1つです。
脳卒中データバンクによると、2020年の脳血管疾患の中で脳梗塞は76.4%となっています。
脳動脈硬化から、血栓が形成され脳血管内腔を閉じてしまう場合(脳塞栓)と、心房細動によりできた血栓が脳血管に運ばれ閉じてしまう場合(脳血栓)があります。
脳梗塞の発症は脳出血に比べてゆっくりであり、意識障害も脳出血に比べると軽いです。
閉塞する脳血管によって、失語、失行などの障害になります。診断はCTで行われます。
ラクナ梗塞は、大脳基底核で起こる小さな脳梗塞のことです。長くて細い血管が閉塞することによって起こります。
多発的にラクナ梗塞が発生してくる場合を多発性脳梗塞と呼びます。多発性脳梗塞では、様々な運動障害や自発性の低下などが起こり、寝たきりや血管性認知症になりやすいです。