貧困線、貧困について

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貧困線、貧困について

 貧困線とは、最低生活をギリギリ維持することができるラインのことです。所得格差を示すものではないので気をつけましょう。

 

 イギリスのラウントリーにより指摘されました。

 これ以下の収入では一家の生活を支えることはできません。このライン上にある世帯、個人は娯楽や嗜好品に使う収入がありません。

 

 貧困線は社会学、経済学の指標です。貧困に対する社会政策を決定するのに有効です。

 国家はこの貧困線を上回る収入を生活保障や雇用保険などを通して保障するのを目標にしています。

 

 貧困線は、国や機関によって異なります。

 

 絶対的貧困という言葉があります。絶対的貧困は食料、衣服、衛生、住居について最低限の要求基準によって定義されるものです。

 低所得、栄養不足、不健康など人間らしい生活からほど遠い状態を示します。

 

 絶対的貧困に対して、相対的貧困という言葉もあります。

 相対的貧困は、一定基準を下回る等価可処分所得しか得ていないことです。等価可処分所得は手取り収入を世帯人員の平方根で割って調整した額です。

 その国や地域の中で大多数よりも貧困である状態を指しています。