高齢者の認知機能、記憶

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高齢者の認知機能、記憶

 高齢者の認知機能の特徴は、思考や判断のスピードが落ちることにあります。しかし時間があれば意味や内容を考える力は高く維持され、場合によっては向上します。

 認知機能を使う活動や機会がありさえすれば脳機能の維持改善も可能と考えられています。ただ、柔軟性や問題解決能力は衰えます。

 

 新しい知識の学習、それに対する反応の速さ、正確さに関わるものを流動性知能、学習や経験の積み重ねを通して得られる結晶性知能といいます。

 流動性知能は30歳代から徐々に低下し始めます。結晶性知能は70歳前後まで高まるとされています。認知機能は死の前に急激に低下するといわれています。

 

 記憶には、認識した内容をそのまま意識に止める即時記憶、貯蔵・保持され再度意識に現れる短期記憶長期記憶があります。人の名前が思い出せない、何をしようとしていたか忘れる等の短期記憶は加齢とともに徐々に低下していきます。

 

 中年以降は、エピソード記憶の衰えが著しくなります。