用語

「母子健康法」をザッと読む

母子健康法は、母性と乳児、幼児の健康保持、増進のために作られています。 母性と乳児、幼児への保健指導、健康診査、医療、その他の措置によって国民保健の向上に貢献するのが目的です。 全文ではないですが重要そうなものをまとめてみます。 保健指導 市…

「核家族」って何?

核家族とは、夫婦とその未婚の子どもからなる家族のことです。 社会における家族の形態の一つです。普遍的なものが核家族とされています。核家族は、一人暮らし世帯とは別であり、一人暮らしの人は単身世帯とされています。 以下のような形が核家族です。 一…

少子高齢化とは?

少子高齢化は、少子化と高齢化を合わせて作られたものです。 少子化は、「合計特殊出生率が人口を維持するのに必要な水準を相当期間下回っている状況」となっています。(国民生活白書)より。 合計特殊出生率とは、15歳から49歳までの女子の年齢別出生率を…

地域別最低賃金とは。

地域別最低賃金は、各都道府県で一つずつ設定されています。 この地域別最低賃金は労働者の生計費や賃金、通常の事業の賃金支払い能力を考慮して定められなければならないとされています。 厚生労働大臣または都道府県労働局長が一定の地域ごとに、中央最低…

特定最低賃金とは。

特定最低賃金とは、特定の産業について設定されている賃金のことです。地域別最低賃金よりも金額水準の高い最低賃金を定めることが必要と認めた産業について設定されています。

ワークフェアとは。

ワークフェアとは、働くことを条件に公的扶助を行うものです。働くことで自立が促進できる、働くことで生きがいを感じられるという考えが基盤になっています。 ワークは労働、フェアは福祉(ウェルフェア)を組み合わせた造語です。 所得保障と雇用の連関が…

高齢者住まい法とは。

高齢者住まい法は「高齢者の居住の安全確保に関する法律」が正式名称です。高齢者が安心して生活できる居住環境を整備することを目的に2001年に施行されました。 高齢者住まい法では、国土交通大臣及び厚生労働大臣は、高齢者の居住の安定の確保に関する基本…

ラショニングとは。

ラショニングとは、配給、割り当てのことです。 需要に対して供給量が不足し、福祉サービスなどのように価格のメカニズムで調整ができない場合に、供給を調整するものです。

社会的企業とは。

社会的企業とは、営利の追求だけではなく、社会的な問題解決を目指している企業です。 社会的課題を解決・改善することを目的に収益事業を行いますが、利益を度外視することはなく、NPO、民間営利法人、行政などの公的機関とは区別されます。

LGBTとは。

LGBTとはLesbian(レズビアン、女性同性愛者)、Gay(ゲイ、男性同性愛者)、Bisexual(バイセクシャル、両性愛者)、Transgender(トランスジェンダー、性自認が出生時の性別と異なる)の頭文字をとった言葉です。Queerを加えたLGBTQということもあります。…

より良い暮らし指標とは。

より良い暮らし指標とは、OECDのより良い暮らしイニシアチブ(OECDによるマクロ指標と横並びにして社会状況を概観する試み)で用いられるものです。 GDPに代わる指標として2011年に公開されました。 幸福度の測定に関する取り組みから、より良い暮らしに欠か…

受益者負担とは。

受益者負担とは市場経済において、利益を受けるものが市場で決まった価格を負担し、生産者への利益へ回す仕組みが最適になることを表したものです。 基本的に受益者は、財やサービスの購入によって利益を得ます。 公共財に対しては、非競合性により受益者負…

生活困窮者自立支援制度とは。

生活困窮者自立支援制度は、経済的に困窮し、最低限度の生活ができなくなる可能性のある人に対して、支援、自立の促進を図るものです。 制度には、生活困窮者に相談支援を行う自立相談支援事業と、本人の状況に応じた支援を行う各支援事業があります。これら…

生産年齢人口とは。

生産年齢人口は、生産活動の中心にいる人口層のことです。15歳〜65歳未満がこの生産年齢人口にあたります。 日本の生産年齢人口は1990年がピークでした。今後の生産年齢人口は減少していくことが予測されています。

人口増加率とは。

人口増加率とは、任意の地域において、一定期間内に増加した人口の割合です。出生率から死亡率を減じた自然増加と、他の地域からの流入や流出を換算した社会増加があります。 人口増加率は2004年から2005年にかけて、特殊要因を除いて初めてマイナスを記録し…

ブラッドショーのニード分類とは。

ブラッドショーはニードを4つに分類しました。 感得されたニード、表明されたニード、規範的ニード、比較ニードの4つです。 感得されたニード(felt need) 感得されたニードは、ニードがあることを本人が自覚している場合です。 表明されたニード(expres…

貨幣的ニード、非貨幣的ニードとは。

貨幣的ニード、非貨幣的ニードは三浦文夫による分類です。ニード論においては重要です。 社会福祉を勉強した人以外は聞きなれない言葉ですね。ニード論とは、人間の欲求に関する理論みたいなものです。 三浦文夫は貨幣的ニード、非貨幣的ニードの2つに分類…

福祉元年とは。

福祉元年とは、1973年(昭和48年)のことを言います。当時の政府が1973年を福祉元年と位置づけ、社会保障の制度拡充を行いました。 公的年金保険制度に物価スライド制(物価の変動に合わせて年金額を改定する)の導入が行われ、年金給付水準が引き上げられま…

社会福祉法とは。

社会福祉法とは、社会福祉を目的とする事業の共通基本事項を定めたものです。 利用者の利益の保護や、地域福祉の推進、社会福祉事業の実施、社会福祉の増進等があります。 社会福祉事業法の名称が変わったものです。2000年(平成12年)に社会福祉法に名称が…

社会福祉事業法とは。

社会福祉事業法は、社会福祉事業に関する基本事項を定め、社会福祉の増進を目的とした法律です。 1951年(昭和26年)に施行され、2000年(平成12年)に社会福祉法に名前が変わりました。

恤救規則とは。

恤救規則とは、1874年に窮民の救済を目的として明治政府が布達した規則です。 この規則は人民の助け合いを第一にしており、それで救済できない、助けられない身寄りのない貧困者や、70歳以上で労働ができないもの、障害者、病人など「無告の窮民」に限って米…

新救貧法とは。

新救貧法は、1834年にイギリスで成立した法律です。救貧法の修正法ともいわれます。 以前の救貧法が地方自治体に依存していたことを受け、国家の統制による救貧政策の実施を目指しました。 1948年に国民扶助法が出たことにより完全に廃止されました。 //

エリザベス救貧法とは。

エリザベス救貧法とは、イギリスで国家がはじめて生活困窮者に対する救済を目的として定められた法律のことです。 // 貧民を有能貧民、無能貧民、児童に分け、有能貧民は就労、無能貧民は救貧院、児童は奉公ということになっていました。 業務の監督は治安判…

4大公害病とは。

4大公害病は、高度経済成長期に各地で起きた産業公害のことです。 水俣病、新潟水俣病、イタイイタイ病、四日市ぜんそくの4つを4大公害病と呼びます。 水俣病は、熊本県水俣市に1953年から1960年にかけて起こりました。水俣湾の魚介類を食べた周辺の人に手…

ラベリング論とは。

ラベリング論は、ハワード・ベッカーらによって提唱されたものです。 社会が特定の行為を逸脱とし、その行為をする人を「逸脱者」とすることで、逸脱者が生み出されると考える視点です。ラベリング理論ともいいます。 犯罪とされているものは、地域や時代に…

フリーライダーとは。

フリーライダーとは、対価を払わないで益を得るもののことをいいます。 社会学や経済学の用語です。 一般的に財やサービスを受けるためには対価を支払う必要があります。 しかし、公共の財産や情報などは、利用するものを選ぶことが難しいです。誰かが費用を…

共有地の悲劇とは。

共有地の悲劇とは、ギャレット・ハーディンにより発表されたものです。 環境問題を言及する時によく取り上げられます。 集団の中でメンバー全員が協力的な行動をとっていれば、メンバー全員にメリットがあるにも関わらず、それぞれが合理的な判断のもと利己…

囚人のジレンマとは。

囚人のジレンマとは、ゲームの1つです。 お互いが協力する方が協力しないよりも良い結果になることがわかっているにもかかわらず、協力しない人が利益を得てしまう状況においては、お互いが協力しなくなるというジレンマです。 社会的ジレンマとも呼ばれま…

社会的行為とは

社会的行為は、行為者の意図や意味づけを含んだ行為のことを言います。社会学にとっては重要な概念です。 マックス・ウェーバーは社会的行為を4つに分類しました。その4つは目的合理的行為、価値合理的行為、感情的行為、伝統的行為です。 目的合理的行為…

ソーシャル・キャピタルとは。

ソーシャルキャピタルとは、信頼、規範、ネットワーク等、人々や組織の活動を活発にする資源のことです。 日本語では社会関係資本と表したりします。